#000
きみに、つづくそら。




#001
隅っこにひっそりと、ぽっかりと
埋められない穴がある。
きみにしか埋めることのできない
場所が在る。

わたしはその
きみとのキズナの印を
一生大事に、持ち続けるよ。
そっと、ずっと、
きみを抱えてゆくよ。

#002
時々、思い出すのは
あなたのその笑顔
あなたのあの 背中

あなたを想って
輝いていた
あの頃の、わたし。

#003
元気ですか。
今も、ひとりですか。
あの頃。
彼女と呼ばれる誰かが
痛くて痛くて仕方なかった。

わたしでは、あなたの隣りは
埋められない。
これからも、ずっと。

それはとても、自然でしあわせなこと。
わたしたち、の。

#004
もしも。
今もわたしが、あなたを
ずっと想い続けていたら。
何かが変わっていたのかなぁ。
永遠の片想いを
貫き通す
そんなわたしを
生き続けたかった。

今でもどこかが そう呟いてる。

#005
ねぇ。
わたしが今 ひとりだったら
あなたはその手を
伸ばしてくれた?

もう永遠に、
知りようもないんだね。

#006
「俺にしか、話せないことがあるだろう」
そんなふうにいつもあなたは
わたしをすくいあげてくれたよね。

ほんとうは
ずっとずっと。
あなたにしか 話せないままで
よかったのに。

#007
消え入りそうなほどの
薄月に
あなたの面影を
重ねて。

きっとわたし
あなたを消すなんて
できやしないから。

#008
あなたを想うと
こころがすこし
強くなれる、気がするの。

#009
だいすき って
何度伝えても
伝えたりないから

伝えきらないぶんを
かみさまに、祈るよ。
キミがしあわせで ありますように、と。

#010
「きみとわたし」
ただ、そんなふうに
きみとつながっていたい。

ほかの説明文なんて
なにひとつ
いらない、から。

#011
おとことおんな
なんて とりさってしまえば
キミとの距離を
こんなにも はかることも
ないんだろうに

おとこ と おんな
だったから
わたしたちは 近づいた
んだろう けれど

#012
ねぇ。
伝えきれないことが たくさんだよ
ねぇ。今も
キミのこと、こんなにも大切だよ

彼がキミに
ちいさくやきもちをやくんだよ。
今もキミがたいせつで、
わたしが 泣いちゃったり、
するものだから。

#013
キミへの、さいごの、ラブレター。

びっくりするほどの、きもちを
つめこんで。
キミに、ただ、届けたかった。
この、大きすぎるオモイを。

きっと、これが、ほんとうの、
さいご。




1994-∞